ラノベ作家のメモと戯言

ラノベ作家の相崎壁際です。第13回GA文庫大賞で「ガンガンGA特別賞」を受賞。デビュー作『どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる』は2巻まで発売中&コミカライズも連載中です。

クリスマスだし「もっと再生数あっていいだろ!」ってボカロ曲オススメするのやります

やるか~~。

本日は全国的にクリスマスイブですが、このブログでは全力でクリスマスっぽくないことを書いていきます。クリスマスっぽいことはどうせ他の人がやってるし、自分くらいは季節感とか無視していいだろ!というアレですね。

クリスマスイブだろうが、クリスマスと何の関係もないブログが更新されたっていい……。

去年だって1~2巻で完結してるオススメラノベのブログ書いてたし。

aizakikabegiwa.hatenablog.com

 

というわけで、今回は「もっと再生数あっていいだろ!」と思っているボカロ曲を紹介していきます。ボカロ曲と言いつつUTAUとかも多分入ります。

あんまり根性入れると大変なので気を抜いてサクサク行きます。コレ書いてるのが24日の夜なので、時間かけすぎると24日のうちに上がらない可能性がある。(クリスマスイブの夜にやることがこれでいいのか……?)

 

※完全に主観です。だいたい10万再生未満(非殿堂入り)だけどたまに超えてます。

※自分がしっかりボカロを聴いていたのは2009年~2013年くらいなので懐古厨のラインナップになります。

※学生時代にボカロ曲を漁る上でお世話になっていたので埋め込みはニコニコ動画です。たぶんどの曲もYouTubeにあると思います。

 

・ストレルカ(初音ミク/ジグ)

いつもこうやって
君と「失っていくよ」って笑い合った
僕はもう忘れないと知ってるよ

いつかこうやって
君と「あの星で生きていくよ」って思い合った
僕ら ねえ なんだか死ぬ前みたい

上の歌詞にビビッと来る人、結構多いんじゃないでしょうか。いやホント、めちゃくちゃ良い歌詞だな……!綺麗なのに儚さを感じさせる曲調も歌詞にマッチしていて良いね。

ちなみにモチーフとなった「ストレルカ」と「ベルカ」は、ソ連の宇宙開発実験で宇宙船に乗せられた犬の名前です。

 

・君と青(GUMI/TEMB)

何度も僕ら 「無色(こどく)」を重ねていたね
君が好きだったあの色も

ワガママな僕と いたいけな君の唄
誰も邪魔なんてさせないよ

季節がいくつか流れて 
笑えたなら 君と会おう

爽やかで切ないギターロック!!上で引用した部分の転調がすごく良いんですよね。ボカロ聴き始めて割と間もない頃に出会ったのもあって印象に残っている曲です。

GUMIの声も良くて最高~~!!

 

・黄昏切符(GUMI/ラムネ)

感情線から乗り継いで
もっと西でも東でも行けるのに
でもほら隣に君が居ないとな
きっと寂しくなったりやるせないだろう

サイダーガールとしても活躍中のラムネ(村人P)さんの曲。

誰もが思っている鬱屈をこうやって爽やかな曲として歌い飛ばしてくれるのめちゃくちゃ嬉しいよ!!本当に良曲です。

 

・アンシクロペディストの見た夢(初音ミク/k_zero+A)

いつかは会えるのかな 億の日々を待つ
いつまで待てるのかは 手の中に隠す

曲の展開があまりにもカッコ良すぎるだろ!!k_zeroさんの曲はどれも聴いて得られる喜びが大きいんですよ。

歌詞も洒落てて良い。天体のスケールで語られる切なさは人間たちの関係にも似ていて、結局そこに物語を託すのは……。

 

・夢に住むyakamoz(初音ミク/k_zero+A)

扉を開けた時から 囚われた光
此処から先を 泣いては懐い出した
「さよなら」と「さよなら」
繋げた声を
明日に始まり 微かに止まり
僕は確かに まだ

続けてk_zeroさん。いやこの人の作る曲が本当に好きで……CDもボトルメール風とか隠しトラックとか、同人ならではの仕掛けもあってすごく良いんですよ。

序盤の抑えた曲調から中盤の盛り上がり、サビに向けた展開が最高~~!

この曲は先に挙げた「アンシクロペディストの見た夢」のパラレル的な世界観の曲(だったはず)で、アンシクロ投稿から4年後の同日に投稿されました。それも相まって「余年(よねん)の月日が~」のところで思わず泣いてしまうね。

 

・サイカ(鏡音リン/shr)

大事なものも大事な人もいるのに
お腹が空くのは贅沢なのかな
手直しはこれでストップ
響け朴訥のシンセサイザー
ミッシングピースの片割れ
なんてもういらない

明るい曲調に乗せてシリアスかつありふれた人生の苦しみをうたった曲。shrさんは本当にいい曲作るんですよね……。

自分はこれを絶望の曲だと思うけれど、これが正解なのかもって気もする。昔なぞった夢をいなして澄まし顔をするのも、「もう上出来」と自分に言い聞かせるのも、バカにできるものじゃないと考えるようになったので。

 

この曲は20万再生超えてるから「十分再生されてるだろ」って声もあるかとは思いますが、あまりにも好きすぎるので紹介しました。ひょっとしたらまだ聴いたことない人いるかもしれないし!

 

・echo(初音ミク/エヌオシ)

アルコールとニコチンの風にさらわれて
この島に来たのは3週間と5秒前
ここじゃあ何ひとつ悩むこともないけど
心臓の奥からマヒしてく

強烈なギターロックに洒落たピアノの旋律が重なるイントロがまずカッコ良すぎるし、鬱々とした歌詞も好き。もっと伸びていい曲だと思います。

 

・99月99日(重音テト/いちた)

夢に見てた君との時間は
あァと言う間に
イェイイェイイェイ

夢が覚めたらいつもの時間で
這いずり回るまた明日~

楽し気なイントロも一番も最高だし、曲調がガラッと変わる展開も天才的。3分と短いので是非一度聴いてみてほしい。

いちたさんが作る曲はどれもセンスがあるし小気味よい曲調が多くて好き&もっと伸びていいと思ってるので選出にめちゃくちゃ迷いました。

ギターガールゾンビギャップクールシュート」「ウタカタを掬って」「ウヅラフ」あたりもオススメですし、新曲の「シンギュラリティは訪れない」も非常に良かったので是非。

 

・Heaven's Restaurant(初音ミク/ロボP)

見下ろす街並みは ジオラマみたいだね
生きている人たちの 鼓動は無く
少しだけ考えて でも料理が来たら
おいしくて 君は手に白い日記帳

カッコ良すぎる~~~!!!ポップなミクの声とゴリゴリの曲調、好きだ!!!

聴き終えた後に長編小説を終えたような満足感があるんですよね。

 

・BO-ZU(鏡音リン・レン/てにをは)

どうせいっちゅーの?
どうせいっちゅーの?
どうせいっちゅーの?
ねえ どうせいっちゅーの?

宗派! SINGON! 宗派! JO-DO!
仏釈迦 仏釈迦 仏釈迦 仏釈迦
Everybody say
シャカリキBoon

めちゃくちゃノリ良くて聴いてて楽しい曲!みんなもっと聴け!

てにをはさんって考えてみりゃ活動歴長いよな~~、すごい。

 

 

ふう。今日のところはこれくらいにしておいてやるか……。

だいぶ気が済んだけどまた気が向いたらなんか書きます!

 

それではまた。

 

『どうか俺を放っておいてくれ』コミカライズ1巻発売です!

コミカライズ1巻発売です!!

11月7日より各種書店や電子書籍サイトなどで発売しています!関東以外の書店さんだと明日以降入荷のところも多いっぽいので、なかったら店員さんに聞いてみてくださいな。

四季ムツコ先生のめちゃくちゃ綺麗な表紙が目印となっております。最高~~!!

 

なんとこちらの単行本、以下のようにおまけ盛りだくさんの一冊となっております。

・書き下ろしエピソードを基にしたおまけ漫画

・花見辻さん視点の書き下ろしおまけSS

・原作イラストの間明田先生による応援イラスト

 

他にもカバー裏やあとがき部分にまでおまけイラストが載っており、隅から隅まで見て欲しいところばっかりです!

贅沢すぎて原作者は「こんな良い目を見ていいのか……!?」と戦々恐々としています。

コミカライズ担当の四季ムツコ先生、そして協力いただいている間明田先生には感謝しかありません。本当にありがとうございます……!!!

 

また、メロンブックス電子書籍では特典イラストもあります。

マンガUP!のアプリでサンプルが見られますが、ここだけの話サンプルとか見るまでもなく買いですよ。(特に白峰さんファンの方とか需要に供給が追い付いてない気がするので、こういう機会は貴重かもしれません)

 

花見辻さん視点のおまけSSについて(ラノベのヒロイン視点について)

一通り告知したところで、ちょっとおまけSSについての言及でも。

 

おまけSSは花見辻さん視点の掌編なんですが、原作の方に花見辻さん視点のパートはありません。(実は応募原稿の時点ではあったんですが、改稿で削除しました)

個人的にヒロイン視点は「切り札」感が強すぎて簡単に切りたくないカードなんですけど、今回はコミカライズのおまけだし良いよね!ってノリで書いています。

割とコミカライズの可愛さに引っ張られた(?)かもしれませんが、まあ可愛いことは良きことなのでOK!読みながらニヤニヤしていただければ嬉しいです。

 

ちなみに自分が読んできたラノベのヒロイン視点で一番好きなのはやっぱりアレですね、『僕は友達が少ない CONNECT』の理科パート。

ややこしい精神構造の志熊理科というヒロインをクセの強い尊大なモノローグで描写しつつ、ルビ芸でさらに多面的な人間らしさを出すとかさあ……流石すぎ。あの部分を読んだ時は流石にそのまま読み進められなくて本を閉じた記憶がある。ちょっと泣いてたかも。

まあ、はがないで一番好きなキャラは夜空なんですけどね!

 

そもそも「ラノベで一番好きな作品は?」って聞かれたら、そんなの簡単に決められるわけないだろ!って文句言いながら、まあどうしても一つに絞るなら……って感じで『僕は友達が少ない』を挙げるくらいに好きな作品なんですが、自分はコネクト含め後半以降の展開で評価が爆上がりしたクチです。

もちろん最初から面白いんだけど、シリーズ後半で「ライトノベルのキャラクター」たちが「人間」として立ち現れてくるのが本当に良くてさあ……。人間と人間が関係を構築することについてめちゃくちゃ真摯に向き合ってる作品だと思う。

それでいて最終巻までコミカルな軽やかさを失っていないのが素晴らしいよ。ありがとう平坂先生……。

 

なんかリアルタイムだとネットで議論が巻き起こってたらしいですが、自分が読んだタイミングが完結から数年後で本当によかった!血気盛んな学生時代だったら間違いなく顔真っ赤にしてレスバ挑みまくってたと思うから。

いや、今でもTwitterのフォロワーが文句言ってたらリプで「いや、俺は好きっすけどね……」とか言っちゃう可能性はあるな。皆さん、面倒な奴を召喚したくない場合は気を付けてください。

 

 

ってなわけで雑語りして満足したので、各種書店のリンクを貼って終わりますわよ。

 

▼Amazon(1巻)

www.amazon.co.jp

 

▼Bookwalker(1巻)

bookwalker.jp

▼メロンブックス(1巻)

どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる 1(スクウェア・エニックス)の通販・購入はメロンブックス

 

 

以上、なんとかラノベ作家らしさを維持するための告知ブログでした。
どうぞよろしくお願いします~~!

 

 

P.S.最近Twitterではあんまラノベのこと呟いてないのですが、ラノベ作家の方もゼエゼエ言いながら頑張っておりますので気長に待ってください……。

 

気が付いたらデビュー1周年だったな~って話

7月15日頃にデビュー1周年でした

気が付いたら『どうか俺を放っておいてくれ(ぼちかの)』1巻の発売から1年経ってました。ってことはデビュー1周年!!めでたいですね!!うおおお~~~!!イェイ!!

 

 

……勢いでめでたさをアピールしてみたはいいものの、「デビュー〇周年」って節目ではあっても別にめでたくはない気がしますね。

特に何もやってなくても勝手に月日は経っていくので、このままデビュー100周年も1万周年も1億周年もやってくるはずです。言及されるかどうかは別として。

せっかくなら作家らしく、出版関連の諸々で喜びたいものですね。頑張らんとな~!

 

とはいえ、自分は様々な方に支えられてここまでやってきたわけで、改めて感謝を述べるにあたってこういう節目は丁度いい機会ですね。

自分が受賞した第13回GA文庫大賞の選考に携わった皆々様、『ぼちかの』2巻までお世話になった初代編集氏、現在お世話になっている2代目編集氏、『ぼちかの』を素晴らしいイラストで彩ってくださった間明田(@mamy6o6先生、コミカライズを担当してくださっている四季ムツコ(@otsumu0先生、そしてもちろん読者の皆様……挙げていくとキリがないくらいの人々に助けられ、また励まされてきました。おかげさまで「まだまだやるぞ~」の精神を保てています。

本当にありがとうございました!そして今後ともよろしくお願いします!

 

宣伝するよ~

皆様に支えられているデビュー作『ぼちかの』は現在2巻まで刊行中です。

読者の方々からの評判がめちゃくちゃ良くて作者はホクホクしています。本当にありがとう~~!

2巻刊行から割と経ってますがいまだに面白い作品だのオススメ作品だのに挙げていただけるの、マジで嬉しいです……!

 

最近タイムリープブコメが増えてきているので、作者には先見の明があったということにしましょう。

 

Amazon(1巻)

www.amazon.co.jp

▼Bookwalker(1巻)

bookwalker.jp

 

『ぼちかの』は四季ムツコ先生によるコミカライズも絶賛連載中。いただいたネームを読んでると原作者なのに「おもしれ~!」って言っちゃうくらい面白いのでオススメです。マンガUP!さんで読めますので是非どうぞ!

 

magazine.jp.square-enix.com

 

2年目の抱負?

ってなわけでデビュー1周年にかこつけた宣伝をしたわけですが、せっかくだし2年目に向けた抱負でも言うか……。

 

まあ、今のところ大層な野望を持ってるわけではなく、2年目もしっかり面白いラノベを出してラノベ作家を続けていきたいってことくらいですかね。

自分はやっぱり『ぼちかの』みたいなコメディ成分のある青春ラブコメが好きなので、今後もそんな感じのラブコメラノベを書いていくつもりです。読者の方には、なにとぞお付き合いいただければ嬉しいな~と思います。(っていうかぼちかの3巻出してえ~!)

最近なかなか進捗報告できないのが心苦しくはあるのですが……水面下でちまちまやってるんですホントなんです……!

 

あと先日、第14回GA文庫大賞の前期受賞作が発売となりました。こちらも是非是非。

 

どんどん新しい作家さんが出てくる恐ろしい世界ではありますが、漫画に出てくる「ふぉっふぉっふぉっ、ワシもまだ若造には負けんぞよ」って言ってる強いお爺ちゃんの精神で頑張っていきますわよ。

 

追記

1年経ったら流石に「新人ラノベ作家」は名乗れないな~ってことで、ブログのタイトルも微修正しました。いつまでも新人気分でいたかったけど仕方ないですね。