ラノベ作家のメモと戯言

ラノベ作家の相崎壁際です。第13回GA文庫大賞で「ガンガンGA特別賞」を受賞。デビュー作『どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる』は2巻まで発売中&コミカライズも連載中です。

『どうか俺を放っておいてくれ』2巻のあとがき的なやつ

 

※一応、『どうか俺を放っておいてくれ』2巻のあとがきという体で書いたものですが、ネタバレとかないので2巻を読んでない人が読んでも問題ありません。なんなら自分を知らない人が読んでも大丈夫です。読む意味があるのかどうかは知りませんが……。

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あとがき(?)

どうも、相崎壁際です。(今回は普通に自己紹介したので偉いな~と自分を褒めています。1巻はあとがきの1行目で嘘をついたので)

読んでくださった方はご存じかと思いますが、『どうか俺を放っておいてくれ』2巻にはあとがきがありません!ラノベ読者に一定数いるらしいあとがき愛好者(?)には申し訳が立たないですね、すみません。

 

2巻の作業もそろそろ大詰めって頃、編集さんから「2巻はページ数の都合であとがきが入らなさそうなんですけど、本文のページ調整してあとがき入れます?」と聞かれたんですが……もうね、即断りました。我ながらだいぶ即だったと思う。

ただでさえ作業で忙しいのに、あとがきのためにページ調整とか無理だよ~。

 

少し上の時代のラノベ作家さんにはあとがきに謎の熱意を傾ける人々が一定数存在しますが、自分は未熟ゆえそんな甲斐性はありませんでした。別になくていい甲斐性かもしれないが……。

代わりにと言ってはなんですが、更新頻度が低い水準で安定しているブログであとがきらしきサムシングを書くことにしました。

 

前置きが長くなりましたが、読者の皆様へ。

『どうか俺を放っておいてくれ』2巻を読んでくださってありがとうございます!

作中の登場人物と同じくあれこれ悩みながら書いた2巻でしたが、どうだったでしょうか?少しでも面白いと感じていただけたなら、あるいは何かが心に残ったならば幸いです。

 

また、今回は既に2巻が発売済みということもあり、Twitterとかでありがたい感想をいただいております!(あとがきなのに読者さんの感想に言及するって何か妙ですが、細かいことは気にしない方向で)

本当にありがとうございます~~作者冥利に尽きます!!ありがたみの重みで地に伏しています!!

中には「次巻も楽しみ」とか「続きも読みたい」って書いてくださる方もいて本当に嬉しいです……!!

 

ほんと、好きなラノベは長期シリーズになってほしいよね……。

自分もいち読者として、ラノベの学園ラブコメは続けば続くほど他のメディアに出せない独特の魅力が出ると思っています。何なんだろうねアレ。

 

ちなみに自分が一番好きなラノベは『僕は友達が少ない』なんですが、アレも後半~ラストがマジで好きなんですよね……。特にコネクトで理科の話を読んだ瞬間に姿勢正して~~(中略)~~『虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん』もただでさえ好きなのに長期化してたらこれ以上に化ける気がしていて~~(以下略)

 

突然ですが以下、「学園ラブコメラノベで入ると嬉しいイベント」を独断と偏見でお送りします。

 

・シリーズ途中から登場する後輩キャラ

 ちょっと固定化しつつある現況を打破してくれるありがたいヒロインでもある。出番から他のヒロインズより一歩出遅れてる感じがまた、 "後輩キャラ" を象徴している感じでいいよね……。

 

・生徒会選挙

 自分の高校時代はほぼ信任投票でエンタメ性ゼロのイベントだった気がするんですけど、ラノベの生徒会選挙はなぜかエンタメ性が爆上がりするので是非入れてほしい。

 

・主人公がヒロインのお父さんとお風呂に入る

 冷静に考えると意味わからん展開なのに学園ラブコメにぶち込まれると異様に面白い謎のイベント。多分この展開入れて面白くならない学園ラブコメはないよ。

 

……収拾がつかなくなったのでこれくらいで。あとがき(?)で書くことじゃなかったかもしれない。

まともなあとがきの錬成には失敗しましたが、クヨクヨしても仕方ないので切り替えましょう。

 

続いて謝辞を。(これすごく作家っぽくていいワード)

 

担当編集のF様。いや~~今回は大変でしたね。他人事ではありませんが……。

本当に諸々ご迷惑をおかけしましたが、おかげさまで無事に2巻を出すことができました。ありがとうございます!

いや言い訳させていただくと、小生は公募勢だったのでこれまで物語の2巻に相当する話を書いたことがなくてですね……(以下略)。面倒な奴かもしれませんが、これからもよろしくお願いします!

 

2巻も素晴らしいイラストで作品を彩ってくださった間明田様。「たくさん新キャラ出して間明田先生の負担を増やしてしまって申し訳ない……」と思っていたのですが、素晴らしいキャラデザを拝見して「新キャラ出してよかった!!」になってしまいました。本当にありがとうございます!!

カラーもモノクロも素晴らしい仕上がりな上に、Twitterでイラストを投稿してくださるなど告知活動までしていただき、感謝してもしきれません。この作品のイラストを間明田先生に引き受けていただけて良かった~~!!と感謝する日々を過ごしています。

自分は本当に幸せ者だなあ……一生の運を使い果たしちゃったなあ……でもお釣りが来るぐらいだし別にいいか……。

 

また、デザイナー様、校閲様、営業様など、2巻を出版するに際して尽力してくださった全ての人に感謝を。

 

そして何より、1巻および2巻を手に取ってくださった読者の皆様。

この本は掛け値なしに、読者の皆様のお力添えがあったおかげで書きあがり、出版までこぎつけることができました。本当にありがとうございます。

慣れない2巻の執筆に四苦八苦しているとき、1巻を読んだ皆様の感想が大きな励みになりました。読んでくださった方の感想ってものすごく嬉しいんですね。本が出るまで知りませんでした。

どうか、2巻が読者の皆様のご期待に沿える作品になっていることを祈っています。

 

 

それではまた、どこかでお会いできる日を信じて。

 

 

宣伝という名の蛇足

最後にもう一つだけ(ここ右京さん)。

ここまで読んで「コイツが言ってる『どうか俺を放っておいてくれ』って何?」と思ったそこのアナタに!

第13回GA文庫大賞受賞作の『どうか俺を放っておいてくれ』、1巻~2巻が発売中です!いぇい。

 

KADOKAWAさん主催の「次にくるライトノベル大賞(つぎラノ)」にもノミネートされております!

次に来るのか……お前……!?

tsugirano.jp

 

1巻はAmazonやBookwalkerの読み放題にも追加されてるので、気になった方は是非いかがでしょう。読んだ方からは面白いと評判でしてよ。

 

Amazon(1巻)

www.amazon.co.jp

▼Bookwalker(1巻)

bookwalker.jp

 

最後に告知が長くなって申し訳ないですが、興味なければスクロールして読み飛ばすかブラウザバックしただろうし問題ないか……。

 

それではまた。(二度目)

 

『どうか俺を放っておいてくれ』2巻、発売ですわよ~

2巻が出ます!

『どうか俺を放っておいてくれ』の2巻が出ます!ワッショイワッショイ(?)

いや~~1巻が発売されてからというもの、Twitterで嬉しい感想を貰ったり川べりでたそがれたりチャーハンに目覚めたり眼鏡を新調したらモノクロ写真の指名手配犯っぽくなって凹んだりと色々ありましたが、どうにか2巻が出ることになってホッとしております。

 

まずは何も言わず最高の表紙イラストを見てください。

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か、可愛い~~!!最高~~!!語彙がない~~!!

 

電子書籍は11月12日(金)から配信開始で、紙書籍の方も今週末あたりからボチボチ書店さんに並び始めるそうです。

ってか首都圏だとこれ書いてる時点でもう並んでる書店さんもあるっぽいです。

Twitterで「11月15日ごろ発売です」と言いまくってた手前、なんだか妙な気まずさを感じないでもないな……?

 

最高のイラストを紹介しますわよ

1巻に引き続き間明田先生(@mamy6o6が素晴らしいイラストを描いてくださったので自慢します!すごいよ。

 

大勢集まってワチャワチャしております。あとコソッと新キャラが居たりします。

ほら、ラノベの2巻と言えば新キャラですからね(そうか?)

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星ヶ崎さんスキーな人には最高な内容になってるかも……!?

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モノクロの方も素晴らしいんで是非お楽しみに~~!!

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2巻はあとがきないです

そういえば2巻はページ数の都合であとがきがないです。

「どうしてもあとがき書きたいなら本文のページを削るか増やすかすればイケるけど……?」みたいなこと言われたけど流石に断りました。

あとがきに情熱を燃やす系作家にはなれなかったよ……ならなくていいけど……。

 

その埋め合わせってわけじゃないですけど、発売から1週間くらい経ったらブログであとがきっぽい文章を書くかもしれません。

別に2巻を読んでない人が読んでもいいし、2巻を読んだからって別に読まなくていい内容になる予定です。

 

……今、「それ書く意味あるの?」って思いました?自分は思いました。

でも1巻のあとがきもそんな感じだったしセーフ。

 

 

通販・電子書籍サイト

 

Amazon

www.amazon.co.jp

 

▼Bookwalker

bookwalker.jp

▼honto

honto.jp

 

 

それではまた。

 

 

……本当はめちゃくちゃ面白アニメである『Sonny Boy』の話がしたいのですが、その気持ちをグッとこらえて宣伝をしました。

Sonny Boy、すごく好みが分かれそうでオススメするのは難しいんですけど、自分はすげー好きです。

 

『どうか俺を放っておいてくれ』1巻の感想ありがとう~~って話

読んでくださった全ての方々に感謝~~

そんなこんなでデビュー作『どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる(ぼちかの)』の発売から2か月くらい経ちましたわよ。

本当にたくさんの読者さんから感想をいただきまして、感謝感謝でラッパーになってしまいました(この表現たまに見るけど、自分が聴いたことあるHIP HOP系の曲で感謝してた記憶がほぼ無い。まあ慣用句だと思って……)

 

読者さんに感謝を伝えたい気持ちはありつつTwitterでは大したこと言ってこなかったので、ブログで色々書くか~と思い立ちました。せっかくブログあるんだし資源の有効活用的な意味合いもあります。

本当は発売1か月後くらいに書いたらキリが良かったんだろうけど、結構忙しくて今まで先延ばしにしちゃいました。てへぺろ(古語)

 

感想貰うの、めちゃくちゃ嬉しいよ!!

自分はラノベを書いてる人の中でも俗に「公募勢」とか言われるタイプでして、ネットに作品を公開してこなかったんですよね。どこにも応募できないしラノベっぽくもない短編はちらほらカクヨムに上げてたけど。

なので「自分の作品を読んだ人からの感想」というものをほとんど貰ったことがありません。

 

そんな自分が今回、初めて小説が商業出版されたことで凄い量の感想を貰いました。

積極的にエゴサはしないまでも、編集さんのRTで目にしたりAmazonレビューを薄目で見たりして、「世の中にはこんなにたくさんラノベを読む人がいるんだなあ……」と変な方向に感心しています。

どれもめちゃくちゃ嬉しいッス!本当にありがたいッス~~!(後輩キャラ)

 

いやホント、1巻が発売されてからは「感想くださった全ての方、マジでありがとう~~」と日々滂沱の涙を流しており、最近は部屋の床が水没して『serial experiments lain』終盤の玲音の部屋みたいになってます。アレかっこいいよね。

※これはlainアイコンの人にフォローされた日のツイート

 

感想にあまり反応できなくて申し訳ない~~

Twitterで感想呟いてくださった方、ほとんどいいねとかRTとかしなくて申し訳ありません。

『ぼちかの』の素晴らしいイラストを描いてくださった間明田先生が感想にいいねやRTをしてくださって、本当に頭が上がりません!ありがとうございます!(そこは作者がもっと頑張れよ……)

 

なんならGA文庫大賞で同期の神田暁一郎先生の方が『ぼちかの』の感想にいいねとかRTとかしてくれてますからね。聖人すぎる。

GA文庫の聖人こと神田先生の受賞作、『ただ制服を着てるだけ』は同期のよしみとか感想RTしてくれる恩義とか抜きにして、素直に面白いのでオススメでございます。

 

「せっかくラノベ作家がTwitterやってるのに感想に反応せず、読者さんとの交流もしないのは勿体なくね?」と思われるかもしれませんが、まあ実際そうかもしれん。ぐうの音も出ない。Twitter巧者になりたい人生だったね。

単純に怠惰なだけってのもあるんですけど、実はちょっとだけ理由があったりなかったりして~~……的なことを書いてたら想像以上に文字数が増えたので無かったことにしました。

 

めちゃくちゃ要約すると、作者がSNSで感想に反応しすぎてしまうことで読者さんの感想に影響が出ちゃうのを避けてるとか、まあそんな感じです。

作品が作者の手を離れたら後は受け取った読者さんのもので、お金と時間を費やして作品を読んでくださった読者さんには感想を自由に呟く権利があり、そこに変に介入したくないな~という風に思ってたり。

 

……こんな感じのことを数倍の文字数で一通り書いてみた後、脳内で「お前は読者の方と交流できるタイプの作家さんが羨ましいんだろ、結局は酸っぱい葡萄なんだろ!」と一人ツッコミしてみたところ、普通にクリティカルな部分を突かれてムカついたので消しました!

読者さんとワイワイ交流してるラノベ作家さん(たぶん学生時代も陽キャだった)のことなんて、う、羨ましくなんてないんだからねっ!!!(古事記に出てくるツンデレ

 

「懐かしい」とか「新しい」とか色々

感想見てると「懐かしい感じのラブコメ」「ザ・ラノベのラブコメって感じ」みたいなものがある一方、「ヒロインと2人でタイムリープするのは新しい」って感想もあって面白いな~~と思ってます。

作者的にはどっちも嬉しい!ありがとうございます~!

 

自分は2010年代前半あたりのラノベのラブコメが好きなので、『ぼちかの』にも自分の好きなものを取り入れています。

そこらへんの雰囲気を感じてもらえたら狙い通りって感じですげ~~嬉しいです!

もちろん、「別に懐かしいとか感じなかったけど面白かったよ!」って人もすげ~~嬉しいですよ!

 

ぶっちゃけると「俺〇イルっぽい」「ゆるい友〇くん」って感想がチラホラあった気がするんですが、それもめちゃくちゃ嬉しい!!

(たまにTwitterで「『他の作品に似てて好き』って感想は創作者にとって地雷」的なツイートを見かけるんですが、自分は全くそういう感覚を持ってないので普通に喜んでます。ありがとう!!)

いや、最終的な結論が「つまらん」だとやっぱり凹みますが、「面白い」って思ってもらえたなら全然OKです!

 

……こんな風に書いてる自分ですが、実は2010年代前半あたりのラブコメをリアルタイムで読んできたわけじゃないんですよね。

世代的にはタイムリーなのですが、自分がラノベを読み始めたのが比較的最近(普通に読み始めたのは2018年頃~?)なので、ハマったら既に当時のブームは去っていたという。

(最近のラブコメも好きですが、やっぱり全体の雰囲気は違うな~と感じています)

 

「懐かしい」って感想は裏を返すと「最近は見かけない」なので、やっぱり最近はこういうラブコメが少ないって思う読者さんも多いんでしょうね。自分も読者としてそう思ってるし。

個人的にそういう雰囲気を感じていた『ゲーマーズ!』『物理的に孤立している俺の高校生活』『中古でも恋がしたい!』あたりも完結しちゃったしな……。

比較的最近でそれなりに巻数出てる作品だと、『何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?』『友人キャラの俺がモテまくるわけないだろ』とか?

 

もちろん既に完結したもので面白い作品があるのは知ってるけど、読者としては新作が読みたいんですよね~~。

変な喩えですけど、もう解散したバンドを好きになった的な感じ?そりゃ旧譜はあるしそれが名盤なのも知ってるけど、未知の新譜を聴くリアルタイムのワクワク感も味わいたいんだよ……。

というわけで、今回は読者として好きなタイプの作品を出しました!こういうラブコメ、流行れとは言わんけどもう少し増えてくれたらいいなあ。

主要な文庫ラノベレーベルだけで年間300作以上の新シリーズが登場してるらしいので、そのうち10作くらいはこういう系になりませんかね)

 

そして、「新しい」と思ってくださった読者さんもありがとうございます!!

懐かしいラノベのエッセンスに加えて、目新しい点としてヒロインと一緒にタイムリープって要素を突っ込んだり、せっかくヒロインがグイグイ来るのに人生をやり直そうとしない主人公を描いたりしたので、そこが新しいと思ってもらえたならやっぱり嬉しいです!!

本当に感想ありがとうございます~~~!!!

って話でしたとさ。

 

 

最後に宣伝ってやつを突っ込むのが作者の嗜みらしいね

11月に『ぼちかの』2巻が出ます!間明田先生の超素晴らしい表紙の通り、読者さんからも人気が高い星ヶ崎さんがたくさん出てくるよ!!

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『ぼちかの』1巻はこちらですわよ。

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