ラノベ作家のメモと戯言

ラノベ作家の相崎壁際です。第13回GA文庫大賞で「ガンガンGA特別賞」を受賞。デビュー作『どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる』は2巻まで発売中&コミカライズも連載中です。

第13回GA文庫大賞で『ガンガンGA特別賞』をいただきました&リモート授賞式に参加しました

お久しぶりです

いや~しばらく小説の方が忙しくって更新サボってました。別に義務とかないからサボってもいいんですけど。

編集さん待たせてるのにブログ更新してたら「早よこっちの方出せや」って怒られるかな~と気にしてたんですが、何かもうあんまり気にしてもしょうがない気がしてきた。(麻痺)

ふたりエスケープ』2巻のあとがきでも「締め切りは延ばそうと思ったら意外と延びる」って書いてあったしね!(まあ引っ張り過ぎると千切れるとも書いてあったが……)(ちなみに『ふたりエスケープ』はマジで面白いので読んだ方がいいらしいね)

 

それに最近は常時何かしらの締め切りが迫ってる感じだし、締め切りのこと気にしてたらおちおち小説も読めないんでね。これからは鈍感力の時代。編集さんのプレッシャーに負けるな!

さくらももこも「漫画読むのも仕事だから」って(確かコジコジが出てきたちびまる子ちゃんの特別編で)言ってたし、自分も積極的にこのロジックを使っていきたいと思います。

もうね、人生のあらゆることが創作の糧になると言ってよい。このブログ書いてるのも、さっき『リリイ・シュシュのすべて』見たのも、羽生まゐごさんの新曲聴いてるのも仕事だからセーフ。授賞式の翌日も真面目に仕事をする自分、あまりにも偉過ぎる。

 

ガンガンGA特別賞をいただきました

Twitterの方ではもう報告してるんですが、第13回GA文庫大賞の総合結果が4月30日に発表されまして、自分は『ガンガンGA特別賞』というのをいただきました。ありがとうございます。

 

ガンガンGA特別賞というのは今回から新しく導入された賞でして、「賞金10万円+コミカライズ確約」だそうです。すげ~~。

「マジ? 原作すら刊行されてないのにもうコミカライズ決めちゃって大丈夫? 自分が海外に高飛び(?)とかしちゃったらどうなんの?」とビビっておりますが、昨今はメディアミックスの速度も上がってますもんね。

『フルダイブRPG』とか刊行前にアニメ化作業が進んでただろうしな……時代だ。

 

第14回以降もガンガンGA特別賞は継続されるようなので、今後はGA文庫大賞初の「ガンガンGA特別賞受賞者」として積極的にドヤ顔していきたいと思います。

来年の方はウザい奴に先輩風ビュンビュン吹かされる覚悟をしといてください。あ、ごめんなさい後輩様、Twitterはブロックしないでください、気づくと凹むので……せめてミュートにしといてください。すいません、調子に乗りました……。

 

ちなみに公式サイトの方であらすじやら選評やらが公開されてるので、よければ是非、どんな作品になってるか覗いてみてやってください。褒められすぎてて怖い。

ga.sbcr.jp

リモート授賞式に出席しました

というわけで5月15日、第13回GA文庫大賞のリモート授賞式がありましたので、自分もおっかなびっくり参加しました。

 

第13回勢は神田暁一郎先生、紺野千昭先生、山藤豪太先生(受賞時PNは幼心)、有丈ほえる先生、冬坂右折先生、そして自分が参加。

そして先輩作家の方々は、前回の第12回GA文庫大賞で受賞された宇佐楢春先生・小田一文先生・蒼機純先生・アマサカナタ先生・西山暁之亮先生・りんごかげき先生、さらにいずれもTVアニメ化が決定している『処刑少女の生きる道』の佐藤真登先生と『天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、売国しよう~』の鳥羽徹先生が参加してくださいました。豪華すぎ。

 

ぺーぺーの自分は本当に恐縮しきりだったのですが、締め切り後でちょい寝不足だったのとビール飲んでたのとで気が大きくなり、変なこと喚いたかもしれません。申し訳ございません……。(なんか開会直前にZoomのチャット欄でダダ滑りしたの思い出してメンブレしてる!)(新人の癖に何やってんの?)

皆さんやっぱりお酒飲むのかな~と思ってたけど、見た感じ飲んでるの少数派だったっぽいね。

 

授賞式後には作家同士の歓談タイムもあり、先輩作家の方々から非常に貴重なお話をうかがうことができました。ありがとうございました!(何か振られれば喋るけど自発的に喋れないタイプの雑魚ゆえ、場を回してくださった方々には本当に感謝しております……)

やっぱり授賞式も大事だけどこっちの方が大事だったかもしれない。昨今の状況だと他の作家さんとお話できる機会もないし、特にぶっちゃけた話はTwitterとかでも聞き辛いですし。(先輩作家さんが発言する際、頻りに「これ本当に編集さん聴いてない?大丈夫?」って気にしてたのが面白かった)

 

ってなわけでこれからも頑張っていきますので、何卒よろしくお願いします。まとめ方が雑だな……。

そうそう、自分のデビュー作は7月に出る予定です。神田暁一郎先生の御作品と同時発売ですのでまとめてどうぞ!(もっと詳細な情報はしばらくしたら出ます)

 

 

2月に読んだラノベ・観た映画のざっくり感想

もう2月も終わりって早すぎ、3月を見習え

気が付いたらあと2時間弱で3月。嘘だろ。

「28日しかないとか根性足りないんとちゃう?3月は31日まであるって言ってるけど?」と2月くんを詰めてもしょうがないのでブログ書きます。

なぜなら1か月に1回は更新すると決めちゃったから。

別に放棄したところで誰に迷惑がかかるわけでもない決め事ですが、まだ守れる可能性があるなら守っとくか……くらいのノリです。

 

でも特に書くことがあるわけじゃないので、2月に読んだラノベや観た映画の中で、特に印象に残ったものを雑にまとめるだけにしときます。

お手軽だし今度から書くネタに困ったら全部これでいいな、うん。

 

※ネタバレはしないように書いてるつもりですがところどころ作品の内容に触れているため、徹底的に作品のネタバレを避けたい人はブラウザバックしてください。

 

ラノベ

・「今日から彼女ですけど、なにか?

 

 

 

 はい。Twitterでつぶやいた感想そのまんま載せます(手抜き)。

ツイートでも言ってるけど、マジでアラフォーの灰崎先生(39)が好きすぎる。肌のハリにどうしようもなく年齢が現れてるのマジで良すぎ。

 口絵(ラノベの目次前にあるカラーイラストのことです)の時点で「灰崎先生」というキャラがアラフォー教師だということは知ってたので、異様なテンションで現れた初登場シーンは本気で頭抱えた。

いきなりカニ歩きで登場しないで!「やっほーやっほーおはやっほー☆ 私だよ☆ 灰崎先生だよ☆」(文庫版41ページより)じゃないんですよ先生!

誰か助けてくれよこの人をよ……。

 

まあ灰崎先生語りをするとキリがないのでこの辺にしておきます。

この作品はラノベにしてはページ当たりの文章密度がかなり高め(まだ1巻しか読んでないけどリゼロくらい?)なので、ちょっとびっくりする人がいるかもしれません。あと主人公の暑苦しさと口調が独特かも。

でもちゃんと読めば文章と会話のセンスが良さがわかり、読む人をこれでもかと楽しませようとする精神が伝わってくるので大好き。

下のツイートの部分とか最高(やっぱり灰崎先生の話になるじゃん)。

 

・「とってもカワイイ私と付き合ってよ!

 

 

これはブログを書く数時間前に読み終えたばかりなんですけど、マジで良かった……!!

冒頭でさくっと主人公とヒロインの掛け合いに入った時点で、まず掛け合いのセンスとテンポの良さで好感触。

そこから数十ページほど読み進めると人間関係への洞察やヒロインの性格の掘り下げ、関係の変化の見せ方が上手くて思わず姿勢を正しました。

 

イベントとか会話を通じて登場人物の性格や関係の変化を見せる、っていうのは基本みたいに語られるんですが、やっぱり難しいんですよね。

この作品はそこをちゃんと丁寧にやってて、それでいてコミカルさやヒロインの可愛さをおざなりにしない巧さがある。感心した。

主人公もカッコいいし終盤の展開もマジで良い……面白いな!!悔しい!!

 

単に陰キャリア充がイチャイチャしてるだけの作品(自分はそういうのも好きですが)なんだろうな~と思ってる人にはぜひ一度読んでもらいたい。

人間関係や個人の問題にちゃんと向き合ってる一級の青春ラブコメです。

こういうの大好き。

 

映画

・「花束みたいな恋をした

https://twitter.com/aizakikabegiwa/status/1365544875219771392?s=20

 

まるで夢に見るような「運命の出会い」を果たしたサブカル好きカップルが、実にありふれたすれ違いや環境・思想の変化で別れるまでの話。

カップルが破局する話、いいね~(性格が終わってる)。

 

自分はサブカルに造詣ないのでそこの共感度は微妙だったと思うけど、映画としてしっかり面白かったのでネタを拾いきれなくても楽しめました。

カットの単価がえぐいことになってるくだりやパズドラのくだりはマジで良かったね。

それにしてもこれ、カップルで観に来る映画にしてはガッツリ別れを描いてるけど気まずくならないのかな……。

 

あとは下のツイートの場面、2021年最悪の笑顔が飛び出ました!(性格が終わってる)

 

・「すばらしき世界

 

役所広司は本当にこういう役うまいね。六角精児とのやり取りはかなり緊迫感あったな~。

あと橋爪功が普通に出てきてびっくりした。自分が生まれる前から「赤かぶ検事」とかやってたでしょあの人。

 

 

以上です。

もちろんここで紹介したものが2月に読んだ・観たもの全てじゃありません(2月は締め切りがヤバくてあんまり娯楽に時間が割けなかったのは事実ですが)。

自分の中である程度の基準を超えた面白さを感じて、かつタイミング的に感想をまとめる気力が湧いてきたものだけ、ここで紹介しています。

面白くてもなんとなーく感想をまとめてないものもあります。これはTwitterで感想を呟く基準(一定の面白さを越えてる以外に明確な基準はない、という基準)と同じです。

 

それではまた。

 

月1回は更新しようと決めちゃったので無理やり書いた

年が明けましたね(今さら?)

1月も終わるのにこんな話をするのはズルじゃないかという気もするんですけど、ちょっと前に「月1回は更新します」とか決めちゃったのでね……。

とりあえず定番の話題で1月分のノルマを達成しときます。1回でも更新飛ばすとそのまま数か月は放置するからな。自分のことだから詳しいんだ。

2021年、いい年にしたいですね!(ヤケクソ過ぎない?)

 

……いや~ブログに書くことなさすぎ。受賞作の改稿はぼちぼちやってるけど流石に内容は書けないし。

たぶん編集さんにどちゃくそ怒られます。デビューする前から編集さんとバチバチやれるほど自分も無頼派(有象先生?)じゃないですからね。

なんかこう書くとデビュー後はバチバチやる気っぽく見えちゃうけどそんなつもりは無いです!自分は社会性のある人間ですから。就活の履歴書にも「アピールポイント:潤滑油」って書いたし(嘘)。

 

何にせよブログを書くと決めてしまった以上、今も無いものを絞り出して書いてるわけですが、基本的に「新人賞に応募する作品を執筆しています!」「新人賞に応募しました!」「新人賞に落選しました!(おい)」という3種の神器で回してきたブログなので、受賞しちゃうと普通に書くことなくなりました。終わり!

 

……で終わっちゃうのもアレだよな。うん。

えーと、1月は15冊ほどラノベを読みました。当社比でかなり多め。

何故こんなに読めたのかと言えば、まあ小説書いてないからですよね~~!語尾を伸ばしてる場合ではない。

 

11月~12月は改稿が忙しくてほとんどラノベ読む暇もなかったんですが、ちょうど1月は諸々の作業も比較的落ち着いてきた頃合いで時間が取りやすかったのが大きいですね。

まあ落ち着いてきたというか、やるべきことを後回しにしてるだけという説もありますが。

2月の前半はまた忙しくなりそうです。年貢の納め時ってやつ。

 

そうそう、第12回GA文庫大賞で受賞された全6作品も読みました!自分の1つ上の代に当たる受賞作です。

 

こういうの読むとすごく刺激になるので、自分も頑張るぞいって気分になりますね~!

以下、ざっくりすぎる感想。

忘れえぬ魔女の物語」……特大質量の百合を喰らった。少女たちの関係性がじっくりと進んでいくの良いよね。カバーがマット地なのも合ってるし最後のイラストもめちゃくちゃ良い。

貴サークルは“救世主”に配置されました」……ヒメさんも可愛いんですけど、超女神☆メイド☆ロボさんもかなり好きになった。メイドVer.と日常ver.でギャップあるの良すぎだろ。

その商人の弟子、剣につき」……ついつい何度も同じ昔話をしちゃうティフィンさん可愛いな~と思いつつ読んでいたら終盤でハクアさんがグングン猛追してきた。萌え。

竜歌の巫女と二度目の誓い」……ルゼが可愛いのは当然として、後半で一気にギルやオズまで刺してきた。陰があるイケメンって良いよね、好き。

カンスト村のご隠居デーモンさん~辺境の大鍛冶師~」……侯爵様への独占欲がときどき垣間見えるヨートちゃん可愛すぎ。ジト目メイドが甘えてくるのズルじゃない?

俺とコイツの推しはサイコーにカワイイ」……ストーリー全体の疾走感が好きだし主人公含めてメインの3人とも可愛すぎ。特にアゲハちゃんの顔が良すぎる、やっぱり銀髪ヒロインは最高。

 

……ネタバレに配慮したとはいえ感想が下手すぎるだろ。アニメでもキャラの可愛さしか見ない人?

 

それではまた。(これ言えば締まると思ってない?)

 

P.S.

 「GA FES 2021 ~GA 15th Anniversary~」というGA文庫の特別番組が、2021年1月31日16時~放送されるようです。どうぞよしなに。(ブログ内でレーベル情報について発信する新人の鑑)(問題はこのブログを読んでる人が超少ないという点だが、読んでる人が多いとあんま好き勝手書けないしこのくらいが丁度いいかもしれん)