腐れワナビの公募メモと戯言

相崎壁際名義で新人賞に投稿しているワナビのブログ。応募するのは基本的にライトノベル系。

THE PINBALLSのメジャーデビューミニアルバム「NUMBER SEVEN」最高

素晴らしい……

f:id:blogofisaac:20171205210303j:plain

THE PINBALLSのメジャーデビューミニアルバム「NUMBER SEVEN」!!!

タワレコオンラインで予約しといたら発売前日にフラゲ入手できました!

 

www.youtube.com

 

最高だ……。

 

紙ジャケっぽいパッケージ(完全に紙じゃなくてCD嵌める部分がプラスチックのやつ。これでも十分雰囲気出る)もテンション上がるし、ジャケットの絵もカッコいい!

中央の蝙蝠や交差した鍵は、PVがYouTubeで先行配信された「蝙蝠と聖レオンハルト」聴いた人には、ピンとくるものがあるんじゃないだろうか。

 

セブンイレブンで受け取ってから速攻で帰宅、早速聴きました(現在3週目)!

いいなあ……マジでいい(語彙力)。

 

正直、好きなバンドがメジャー行くっていうのは少し不安なところもあった。

「メジャー行ってからなんか雰囲気変わった」みたいな話はいくらでも出てくるし(その全てが的を射ているかと言えばそうではないにしろ)、THE PINBALLSが変な方向に行っちゃわないだろうかという気がしなかったと言えば嘘になる。

 

 

でも大丈夫!

THE PINBALLSはやっぱりカッコよかった!!

 

というわけで勢いに任せてTHE PINBALLSの記念すべきメジャー1stミニアルバム「NUMBER SEVEN」の感想を書きなぐることにした。

 

"蝙蝠と聖レオンハルト"

1曲目。

 

www.youtube.com

 

YouTubeに先行配信されたとき、「メジャー行ってもやっぱカッケえ」って感じた人も多いんじゃないだろうか。

最初のアホみたいな手数のドラムとギターベースの重なりから、ワンフレーズだけギターだけになる部分良すぎでしょ! 

やたら怪しげな音階で雰囲気もいい。

 

日本人でも病欠の電話をかけたくなるような暗い月曜日に

ペテン師は駄目になったいかさまに腹を立て続けるROOM 102

 

 の箇所、普通の日本人じゃ書かないような詞でほんと好き。

 

ちなみにこの曲はテレビ東京系"JAPAN COUNTDOWN"12月度エンディング・テーマ。

 

"七転八倒のブルース"

2曲目。

もうノリが良くてひたすらにカッコいい。

 

沈んで どろどろになって

転んで びりびりになって

がらんどう 痛みと番っていくブルース

isolation  dope

 

この部分、古川さん(Vo. & Gt)のハスキーな歌声が本当に合ってる。

「NUMBER SEVEN」で一番カッコいい曲はこれかも。

 

youtu.be

(36秒~七転八倒のブルースがバックに流れてる)

 

この曲はTVアニメ「伊藤潤二『コレクション』」のOPになってるらしい。

意外過ぎる組み合わせ。なんだこれ……。

 

"that girl"

3曲目。

スローテンポなロックナンバー。

正直かなり俺の琴線に触れたやつ。

 

that girl I wanna die for her

that girl I wanna live for her

that girl I wanna kiss to her

that girl that girl

 

THE PINBALLSはちょいちょい英歌詞の曲があるんだけど、この曲の英歌詞がかなり好き。

ちょっと気怠い曲調の中でこの詞が歌われると、とんでもなくマッチしてる感がある。

特に「dir for her」「live for her」ときた後の「that girl I wanna kiss to her」が最高!

 

2分43秒の短い曲だけど、語りつくせない魅力にあふれてる。

最後のCメロ部分、

 

さらけだした肌とコーデュロイ

くだけちった肌とコーデュロイ

さらけだした肌とコーデュロイ

くだけちった肌

 

 が超いい……「さらけだした」「くだけちった」があえてひらがな表記なのもこだわりを感じる。

 

"ひとりぼっちのジョージ"

4曲目。

 

これだよ!!! これ!!!

 

もうすでに「NUMBER SEVEN」を手に入れてる人の中で、この曲をNo.1に挙げる人も多いと思う。

俺もこれを挙げる。

ギターロックとしてもカッコいいし、エモーショナルな世界観が最高すぎる。

 

実際、ミニアルバムの折り返しとなる4曲目にこれを持ってきたってことは、THE PINBALLSの中でもこれは会心の出来だったんじゃないだろうか。

 

もう誰が聴いてもわかるぐらいに最高!!!

 

タイトルの「ひとりぼっちのジョージ」というのは、「ロンサム・ジョージ」と言ったほうが通りがいいかもしれない。

ガラパゴス諸島のピンタ島に生息していたピンタゾウガメという種の、最後の一頭となったゾウガメのこと。

ロンサム・ジョージ - Wikipedia

40年近くもピンタゾウガメ最後の一頭として生きていたとか。

 

そんなロンサム・ジョージになぞらえた歌詞が素晴らしすぎる。

 

それは 君が僕に出会うまでの

僕が君に出会うまでの

永い永い夜にも似ていた

星がひとつ見えることが 目の前にあることが

消えそうな この命を運んだ

 

THE PINBALLSは名詞でエキゾチックな世界を作り上げるのも得意だけど、こういう感情に訴えかける歌詞も本当に上手いんだよなー!!!

この歌詞をカッコよさを凝縮したメロディにのせて古川さんのハスキーボイスで歌い上げるとね、もうダイレクトに涙腺に来る。

 

ちなみにこの曲中でも

 

永遠に生きてきた ロンサムジョー

流れつく難破船の かけらを集めてた

 

ってな感じでTHE PINBALLSならではの言い回しは健在。

 

間違いなくTHE PINBALLS全楽曲中でもトップクラスの傑作です。

 

"神は天にいまし"

5曲目。

ダウナーな感じのロックナンバー。

一番THE PINBALLSっぽい(?)かもしれない。

 

たった6日間で 世界を

作ったつけが回ってきた

倫敦塔より もっともっと暗い闇

 

この歌詞センス……サラッと曲中にこういうフレーズをぶち込める感性、いったいどうなってんだろうな。

 愛する人への思いとかその存在の重さをこういう感じで伝えてくるのはすごい。

ちょっと「法王のワルツ」を思い出した。

 

"重さのない虹"

6曲目。

アップテンポで明るい曲調。

これが今回の中では一番明るい曲だなー。

 

でもよく歌詞を見てみると、こんなフレーズが。

 

裸足になった 花嫁が 花嫁が首飾り

編み上げるように あらしが運ぶ

つばさをもった 悲しみが またたいて消えていく

たしかめるように 夜汽車は走る

 

最初から明るいっていう歌詞じゃなくて、悲しい底のところから明るくなるっていう歌詞だ。

こういうのを少しオブラートに包みつつ表現して、その上で明るい方向へ向けていくのがいい……!

 

ちょっと「農園の婚礼」を連想したかな。

 

"ワンダーソング"

7曲目。

「NUMBER SEVEN」の〆に相応しい爽やかで切ないロックナンバー。

 

気むずかし屋の飛行士が すべりおりてひと休み

したくなるような 湖の青で

 

頭から一気に風景から感情まで連想させる歌詞。

本当に上手いなあ……すげえ。

そしてそれだけじゃない歌詞の深みよ。

 

もしも もう一度 夜を駆け抜けられるなら風のように

もしも もう一度 唄を唄うなら夕暮れに舞う町のように

何度も見失ってきた 何度も 立ち止まってきた唄を

風のように 町のように ずっと

 

「ワンダー」は「~と思う」的な意味なので、この曲は「もしも」「もしも」を重ねていく歌なんだよね。

 

今は出来ないけど、もしも出来るなら……。

 

そういう切ない感情が詰まってる曲……なんだけど、それだけじゃないと思うんだよな。

何度も聴いてて思ったんだけど、たぶんこの曲は後悔の曲じゃない。

曲の中でも「もしも」「もしも」って思うことはあるけれど、それでもその過去の日々をこの曲は否定してない。

 

うまくはやれなかったけど 虚しく砕け散ってきた日々を

風のように 町のように ずっと

 

あのときはうまくいかなかったけれど、もしもう一度やれるのなら、きっと同じ道を選ぶだろう。

今度は前回より、もっともっと思いっきりやってやる。

このあたりの歌詞にそんな感情がこめられてる……そんな気がする。

 

こんな風に考えて俺は「朝焼けの亡霊」を連想した。

きっと「朝焼けの亡霊」が好きな人は「ワンダーソング」も好きなはず。

何かをやっている人、好きなものがある人。

この曲はそんな人の背中を押してくれる、とっても前向きな歌なんだと思う。

 

 

THE PINBALLSは結成してから10年近くやってきたバンド(たぶんメンバーは全員そこそこの年齢だと思う)なんだけど、そもそもバンドの結成自体が結構遅い。

というのもメンバーは元々別のバンドでやっていたのが、それぞれのバンドが解散して岐路に立たされた四人が集まってTHE PINBALLSを結成したという事情がある(ナタリーのインタビューより)。

 

本人たちも「まだまだ諦めきれないね」という気持ちを抱えて結成したんだとか。

古川さんは「敗者復活戦」と言っていた。

 

結成からタワーレコードで全国流通するシングル「アンテナ」が発売されるまで5年。

そこからさらに6年が経ち、ときには解散の危機もありながら(2stミニアルバム「100 YEARS ON SPACESHIP」のあたりは結構危なかったとか。それを乗り越えて出したのが3rdミニアルバムの「ONE EYED WILLY」。「ten bear(s)」→100→1と数字が戻っているのはこのためとか。ホントか?)、着実にファンを増やして待望のメジャーデビューを果たしたんだよなあ。

高校のころ「ten bear(s)」を買って以来のファンとしては、本当に嬉しい。

おめでとう、THE PINBALLS。

 

長い年月をかけて、遠回りに遠回りを重ねてメジャー1stミニアルバム「NUMBER SEVEN」を発表したTHE PINBALLS。

「NUMBER SEVEN」はそんな不器用で、でも音楽に対して誠実な姿勢を貫き通して、底抜けのカッコよさと抒情を表現し続けているTHE PINBALLSに相応しい名盤になっていると思う。

 

最後に "ワンダーソング" から引用。

 

だから願い事を 願うことを

忘れないでおくれ

願い事を 願うことを

 

やめないで

ワンダー

 

THE PINBALLSは忘れなかった。やめなかった。

結局、そういうことなのかもしれない。

 

ここまで随分文字数を費やしてしまった(4000字)。

でも、全然「NUMBER SEVEN」の良さを伝えきれていない。

俺自身もこれから先、何度も聴くうちに次々と新しい発見があると思うし、新しい感情を抱くと思う。

音楽ってのは聴いた人の分だけ感想があるし、自分の耳で聴かないと何もわからないものなんだよね。

 

気に入った人や買うのを迷ってる人はぜひ買ってほしい。損はしないはずだから。

それじゃ。

 

tower.jp

 

あと、2/11の大坂シャングリラ、チケット取ったからな!

No Big Deal Records Shopで売ってた「THE PINBALLS」パーカーも買ったからそれ着て参戦するからな!

二か月も先だけど、めーっちゃ楽しみにしてるぞ!!!

ありがとうTHE PINBALLS!!!