ラノベ作家のメモと戯言

ラノベ作家の相崎壁際です。第13回GA文庫大賞で「ガンガンGA特別賞」を受賞。デビュー作『どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる』は2巻まで発売中&コミカライズも連載中です。

GA文庫大賞後期の締め切りまで休みが残り4日しかない

正念場

ですなー。

まあ本当は今頃、もう書き終わってて推敲に入ってるのが一番いいんだけどなあ。

先日もどこかで「作家は書き上げた後にどれだけ描き直せるのかが大事」って言ってる作家さんの文章を見て「おおう……」ってなったところ。

頭ではわかってるんだけどね。本当だよ。

 

たぶんね、基本的に「締め切りのあるものを余裕持って終わらせる」ってことを今までやって来なかったのがいけない。

テスト前は必ず一夜漬けだったしな。

だいたいテスト前は一週間くらい、テスト週間という名目で部活が休みだったはずなんだけどな……何やってたんだろう俺。

大学受験のときも気が付いたら二学期が終わりかけてたしな。

赤本買ったの年末とかだったきがする。

夏休みの宿題とかもギリギリまで放置して、終わったらいいけど終わらなかったら「家に忘れました」で時効狙うような子どもだったからな……。

 

ということで、まあGAのほうはもう頑張るしかないんだけど、今後は締め切り2週間前に書き上げて、あとは改稿頑張るっていうやり方にしようかと思う。

うん、絶対そっちのほうがいい。

 

なんか前回ガガガに出したあともそんなこと言ってたな。

 

まあそういうわけでGAに出したら心を入れ替えて、締め切りに余裕持って書ける人間になります。ハイ。

もう後は月末までアクセル踏みっぱなしでいくしかないんで頑張ります。

 

先月辺りから急に電波の入り具合が悪くなって、一番観たいアニメをやってくれるサンテレビが映らなくなったからといって落ち込んでる場合じゃねえぞ……。

書きたいことばかり溜まって筆が追い付かない

ネタが尽きるよりはマシか

とも思うんだけど、しかし「書きたい!」って思ったものになかなか手が付けられないのは辛いものがある。

ちょっと前に「風呂場でアイデアが湧いてくる」って話をしたと思うんだけど、もうアイデアが湧いてくるスピードが明らかに俺の執筆スピードに追い付いてない。

 

aizakikabegiwa.hatenablog.com

 

この記事でも書いたけど、浮かんでくるアイデアが小説に使えるレベルのことはそんなに多くない。

それでもやっぱり一か月に一、二個くらいは「うわーあれ書きたい……書けそう」みたいなものが浮かんでくる。

そうなるとどうしても執筆のスピードが間に合わないんだよね。

今までに落選した作品も、いくつかはガッツリ改稿してまた応募したい欲が出て来たし……。

既にストックが何個も積み重なってて、とりあえず走り書きでメモだけは残してる感じなんだけど、いったいこのストックを消化できる日が来るのか……。

いや、ストック使い切る前にデビューしたいのが一番なんだけど。

考えてみたらデビューできないままストック使い切っちゃうほうが絶望だよな……。

 

今のところストック使い切る予兆はないけれど。

デビューできる予兆もない。

 

今予定してる作品はとりあえず現在書いてるGA後期応募予定のSF入った作品、MF応募予定の性癖ガンガン押し出した作品、電撃応募予定の前回落選作改稿&同系列の新作、できれば電撃にジュブナイルも一作出したい。

これだけで五作品……。

あとラノベじゃ明らかにカテゴリーエラーなんだけど、SFと特殊ジャンルの融合した作品が今俺の中でアツい。

絶対主流にならないけど好きな人は絶対いるはず(というか俺が好き)。

着想元の作品は一応あるけど、混ぜてる物が違うから意外と新しいのでは……?

しかしSFも懐広いから、ひょっとしたら既にあるかもしれない。

これも早く書きたい。

 

変則的なミステリも書きたいネタがあるし純文学も好きだからそのうちガッツリ書きたい……。

森博嗣西尾維新鎌池和馬レベルの速筆になりたい。

そうしたらストックの問題が解消される気がする。

Amazonで「森博嗣の指」とか「西尾維新の手」とか売ってませんかね。

五万までなら出そう。

第24回電撃大賞の評価シートが来た②

aizakikabegiwa.hatenablog.com

 

の続き。

 

選評の中身2-2:各項目評価…オリジナリティー

ここの項目については特に書くことないですね。

B+評価が1人、B評価が3人、B-評価が1人でした。

びみょー。

まあ、取り立てて高評価が得られてないというのはわかります。

まあオリジナリティーで勝負する感じの話でもなかったし、ここはしょうがないのかなー……いや、しょうがないで済ませちゃ本当はよくないんだけど。

ただ今のところ、ここはどうしたらいいのか計りかねてる感じ。

ぶっちゃけ今回送ったやつは結構あるパターンな話なんでね……同じ系統の作品を上げるのは簡単だし。

 

選評の中身2-3:各項目評価…設定

設定はB+が1人、Bが1人、B-が3人。

結構評価低めって感じです。

うーんここの部分、そう言えば前に電撃に送った小説の反省を書いたときにも「設定が活かせてない。たとえばこれ舞台をアメリカの都市に変えて何か問題あるの?」的な感じで触れた気がするぞ。

 

aizakikabegiwa.hatenablog.com

 

やっぱりそこは低評価喰らったかー、という気分です。

自分でもあんまりよくないな、とは思ってた。

ただなんとなくカッコよさげだからってノリで作った、雰囲気だけの設定になってしまったのが悔やまれる。

もうちょっと設定を活かしたストーリー作りをやらないとダメですね。

 

選評の中身2-4:各項目評価…キャラクター

B+2人、B1人、B-2人。割れたなー。

個人的には今回送った作品のキャラクター、めっちゃ気に入ってるんですよね。

ただ、こいつらのことを「めんどくせーやつらだな」とか「行動原理がわからん」って思われるのも理解できる。

俺だってこいつらのことめんどくさくてひねくれてるやつらだと思ってるしね。

でも、そこの点が編集さんにとって引っかかる部分になってしまったのは、純粋に筆力が足りなかったのかなーと反省する点です。

要するに、こいつらのことをしっかり理解してもらえるように書けなかったのが悪い。

「読者を魅了する(読者が感情移入出来 る)キャラクター作りを意識していただければより良い作品になるので はないか」とも書かれていたので、そういう点を意識しながら、次の作品は書いていきたいと思います。

作者の頭の中でだけ登場人物のことを理解してても、読者には伝わらないのでね。

特にラノベではキャラクターの魅力は大事な項目なので、しっかりそれを読者に伝えられるように書きたい……。

 

選評の中身2-5:各項目評価…文章力

Bが4人、B-が1人。

一応平易な文章で書くように意識したんですが、結構誤字脱字や日本語的におかしい部分が散見されたと選評にもあったので、推敲大事。本当に。

そこで評価下げるのはマジでもったいない、とここにきて痛感。

自分の書いた文章が恥ずかしくて見返せないダメ人間なので、なんとか克服しなければ~~と思ってます。

比喩表現とか味のある文章、的なのとはかけ離れてしまっているのは自覚してる。

比喩表現って小説読んで取り入れるしかないんですかね。

自分の脳内だけで「滝のように流れる黒髪」とか思いつける気がしない。

独特の比喩を使いこなせる作家さんは本当に天才だと思う。

 

選評の中身3:編集者さんのコメント

さて、真打は遅れてやってくるものです。

 

これめっちゃ励みになります!

小説書こうかどうか迷ってる人は、もうこれのために書いていいレベル!

それくらい人からの感想って嬉しいんです!

 

 俺の場合は編集さん5人で、それぞれ200字~350字くらいの選評を書いてくださってました。

嬉しい……! もうただただ嬉しい。

公募一本で活動してると、小説投稿サイトで活動してる人と違って読者からの感想やフィードバックが皆無なんですよね。

まあ俺の性格的にそっちの方が向いてると思うし、今更小説投稿サイトでどうこうとか考えてないんですけど、やっぱり小説書いてるけど読者からの反応が無いってのは寂しいところもあります。

 

だからこういう評価シートで一番嬉しいのって感想の部分だったりするんですが、それが今回は5人も!

いや~これ見てるだけでニヤニヤしてくる。

まあ書いてる内容は「ここ一貫性がない」「カタルシスが足りない」等の指摘もあるんですが。

それでも

 

「楽しむことができました」

「ぜひ次回もご応募くださ い。期待しています」

「さりげない伏線の張り方や、三つの事件 が一つに収束していくストーリー作りなどは素晴らしかったので、ぜひ 次回作のご応募をお待ちしております」

「。最後きれいにまと まっていく様は見事!」

「文章がとてもうまく、起こるそれぞれの事件も派手さがないもののリア リティがあり面白く、ラストまで楽しく読めました」

「、概ね自然で読みや すく、雰囲気作りも上手い。そして最後にとびきりの驚きも。続 きにも期待したくなる作品でした」

 

とか書いてくれるんですよ……!

こんなん次回も出さずにいられるわけないじゃないですかーやだー!

なんだなんだ? 

電撃編集部はほめて伸ばす方針なのか?

「応募してくれたお客さん」向けの社交辞令にしてもサービス満点だなおい!

 

編集さんって人たらしだなあ。

 

こんなどこの馬の骨とも知れんやつの作品にこんな感想をくれて、ありがとうございますとしか言えねえ。

この感想だけでこれからもデビュー目指して書いてく見返りとして十分です。

 

電撃には次回も応募するつもりマンマンなので、今度こそはいい結果が出るように頑張ります!

この作品から1年経ってるわけで、どーにかな、今回の作品を読んでくれた編集さんを唸らせるようなやつが書きたい。

「こいつクソみたいな方向にいきやがったな」と思われないようにしたいもんです。

 

というわけでしばらくはGAの応募作に専念です。電撃のやつに取り掛かるのはまだもうちょっと先……多分年越してからだな。

それじゃ。